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耐震建築問答 [家]

木造建築の記事で、『耐震建築問答』というものを紹介しているところを見つけました。『耐震建築問答』は、田邊平學という大正から昭和の建築学者(1898-1954)の著書です。問答集の形式になっています。この建築学者は欧米の建築も研究して、壁量や筋交いといったいまの建築基準法の考え方を提唱した人なのですが、その中の問127は「土台は基礎に緊結せぬ方が良いか?」は興味深いことが書かれています。原文は、
http://tk-mondou.seesaa.net/article/167526320.html
です。
伊豆地震の倒壊をかなり詳細に調べて表にしています。その1つでは、土台と基礎の緊結に着目しています。
dodaikinketsu03.jpg

その他、地震による柱のずれなど面白いデータがあります。
地震の倒壊調査でも、どこに着目するかで大きく見方が違ってきてしまいます。この『耐震建築問答』の木造の部分は、おおむね今の建築基準法に沿った主張なのですが、この土台と基礎の緊結はデータに沿って緊結しない方がよいといっているところが面白いところです。
tubomi.JPG

 木造伝統構法の国の研究は、いよいよ実物大実験にさしかかっています。1月の実験の参加希望は300名の定員がものの2時間足らずでいっぱいになってしまいました。過去2年間研究をしてきた中心の人たちも雑誌や別の研究会で意気盛んになってきました。どちらがどうということはありませんが、データをきちんとみて真摯な研究を積み上げて欲しいものです。
タグ:伝統構法
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タケ

あ、やはりズレるのですね。
でも安全面から考えると、そのほうがいいですね。
どうにかすれば、建て直すこともできるでしょうし・・・。
by タケ (2010-12-21 06:42) 

kido_azusa

タケさん
梓工務店社長の説明を引用します。
昔は、礎石の上に柱をそのまま建てました。ですから、バラバラに動くこともあったり不等沈下もあったそうです。今の建築では、足固めという材を床に貼るためにバラバラで柱が動くこともなく、動くとしても、柱と礎石が一緒に動くそうで、はずれないそうです。
by kido_azusa (2010-12-21 19:08) 

下山眞司

先週の土曜日、「日本の建物づくりを知ろう」という講習会で(受講者は、大方は建築関係の仕事に携わっている若い方がた)、次の文章を読んでもらい、質問をしました。
先ず、文章
「木造軸組工法の住宅が地震にあうと、柱、はり、すじかいで地震の力を受け持って、土台、アンカーボルト、基礎、地盤と力が伝わります。」
そこで質問、
「この『地震の力』というのは、どこから来たのでしょう?」
答えられた方は、いませんでした・・・!

この文章は、日本建築学会の、一般の方がた向けの耐震についての解説文の抜粋です。

いったい、「地震の力」は、どこから来たのでしょう?
by 下山眞司 (2010-12-22 19:23) 

kido_azusa

下山さん、「木造軸組工法の住宅が地震にあうと、柱、はり、すじかいで地震の力を受け持って、土台、アンカーボルト、基礎、地盤と力が伝わります。」という文章があるんですか。木造のことは設計士・建築士さんもなかなか習う仕組みになっていないと聞いたことがあります。いつから木造建築は片隅においやられてしまったのでしょう。『地震の力』がいかにも上から下へと伝わるなんて、いったいどんな学者?が書いたのでしょうね。
by kido_azusa (2010-12-23 19:12) 

下山眞司

一般の人びとを小ばかにした呆れかえる文章ですが、
「わが家の耐震補強」というのが、日本建築学会のHPにあります。そのなかにこの文章は出てきます。

執筆者は明示されていませんが、《現代の木造工法》についての《有名な権威者》グループの方がたです。
今、「復権」に躍起になっておられる方がた・・・。

このことについては、以前、ブログで書かせていただきました。

by 下山眞司 (2010-12-23 19:26) 

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